ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標

【空気抵抗調査】最速となるDHバーの間隔・角度を調査してみた

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そでがうらウィンターサイクルマラソンが終わって以降、ノーマルバイクそっちのけでTTバイクに乗りまくるようになった。と言っても新しくTTバイクを買った訳ではなく、以前乗っていたノーマルバイクのサーヴェロS3にDHバーを付けたものなのだが。


DHバーのポジションを出すにあたって気になった事があった。それはDHバーの間隔と角度についてだ。


空気抵抗に関する知識はほとんど『十三峠十三切り』のブログから仕入れているのだが、そのブログ内の記事にエアロポジションでの『手』と『肘』の位置を変える事による空気抵抗の違いについて書かれてあった。その記事はこちら→http://morimotty.com/fastest-position-of-hands/


記事によるとどうやら正面から風が吹く時、すなわちヨー角が小さい時は両手の間隔を100mm開けると最速になるみたいだ。一般的にはお腹に入ってくる空気を減らせば抵抗が減って速く走れるようになるのだが、あえて両手の間隔を開ければ空気の流れがスムーズになって空気抵抗が減るらしい。それと『手は肘よりも高くする』とヨー角の小さい範囲で非常に速く走れるとも書いてあった。とても気になる内容であった。自分の知的好奇心が刺激された瞬間であった(笑)。


さて、今手元にはTTバイク化したサーヴェロS3がある。そして、今の自分は知的好奇心が刺激さた状態になっている。ならば、自分のとるべき行動は一つだけだ。


最速となるDHバーの間隔・角度を実際に走って調査をしてみた。結果を記そう。


調査を行った場所は空気抵抗調査で毎度お馴染みとなっているストラバのセグメント『治水橋(北上)』区間。距離1kmにしてド平坦の直線コースだ。


このセグメントを同じギア比・ケイデンス・速度で走行し、かかった平均出力を調査する。もちろん装備や機材は同じ。唯一違うのはDHバーの間隔や角度だ。


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↑まず一つ目のポジション。DHバーの左右の間隔は100mm(芯-芯)空けてバーの角度は水平に設定。ベースバーの構造上左右の間隔は最大110mm位には出来るがクランプの締め付けが弱くなるのでやめておいた。実際に握ると左右の手(指)までの間隔は60~70mm位になる。『ストレートポジション』と呼ぶ事にする。これを基準に残りのポジションを変化させていく。


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↑2つ目のポジション。バーの角度は水平で間隔も100㎜と『ストレートポジション』と同じだが、先端を内側に傾けてある。実際に握ると左右の手(指)はくっつくようになる。横風に強いポジションとの事だ。『クロスポジション』と呼ぶ事にする。


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↑3つ目のポジション。『ストレートポジション』との違いは角度だけだ。左右の間隔は100㎜と同じ。正面からの風に対しては最強最速のポジションとなるはずだが果たして……。『ストレートアップポジション』と呼ぶ事にする。


ちなみにUCIのルールだとDHバーの先端の高さはアームレストからプラスマイナス10㎝以内に収めないといけないので、JBCF等のレースだと使えなくなるので注意。今回の調査では高さプラス15㎝に設定した。ホビーレースだったら使えるかも?


上記の3つのポジションを1回走行する毎に変えて各ポジション4回の計12回走行する。DHバーの調整は3㎜アーレンキーを使えばすぐに出来る。


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↑服装はTT用フル装備にアームウォーマーを着用した。気温10℃程で風も穏やかだったのでこの服装でなんとかなるだろうと判断。


↑パワーメーターはこちらの物を付けている。左側にしか付いていないので悪しからず。


調査した時間は1月4日13時27分~
Yahoo!天気によるさいたま市西区の天気はこちら↓
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・結果(平均出力は小数点以下四捨五入)

治水橋(北上)区間

ストレートポジション
1回目…1分26秒 43.8km/h 325W
4回目…1分26秒 43.8km/h 327W
7回目…1分24秒 44.9km/h 301W
10回目…1分28秒  42.8km/h 296W
           平均 312W

クロスポジション
2回目…1分27秒 43.3km/h 308W
5回目…1分26秒 43.8km/h 279W
8回目…1分26秒 43.8km/h 301W
11回目…1分25秒  44.4km/h 302W
              平均 298W

ストレートアップポジション
3回目…1分26秒 43.8km/h 321W
6回目…1分25秒 44.4km/h 277W
9回目…1分26秒 43.8km/h 272W
12回目…1分23秒  45.4km/h 286W
           平均 289W

https://www.strava.com/activities/2054256745
↑ストラバの走行データ


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↑Web版の走行データ


・考察


Yahoo!天気によるさいたま市西区の13時の風は『西北西1m』と出ていた。その後14時、15時の風は『南1m』と出ていた。すなわち、各ポジションの1回目は横からの風でそれ以降は追い風になったと言える。


各ポジションの1回目の出力を見てみると、クロスポジションが308Wと一番低い出力だった。横風に強いのは本当だったようだ。2回目は279Wと追い風にも関わらずストレートアップポジションに迫る出力を出しているが--
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--上の写真の通り、緑の丸で囲んだ所でパワーセンサーが反応しなくなっている。それゆえに出力が低くなってしまったと言える。恐らくちゃんと反応していれば300W位になっているだろうと思う。それでもストレートポジションよりは空力は優れていると言える。


風向きが変わり、追い風になってからはストレートアップポジションの独擅場となった。実際に走っている時、他のポジションと比べて明らかに楽に感じた。調査中はサイコンにパワーを表示させず、速度とケイデンスを頼りに走行しているが、感覚的に他のポジションと同じ位の出力で走行したらどこまでも速度が伸びていくような感じさえした。


ストレートアップポジションはストレートポジションの上位互換だと言える。DHバーの先端ははなるべく高くなるようにした方が良いだろう。


・まとめ


最適なDHバーのポジションは風向きによって変わってくる。


風がほとんど無い場合はストレートアップポジションが最良だ。それと加須こいのぼり杯のコースみたいなド平坦な行って来いの場合でも風向きさえあっていればストレートアップポジションをチョイスしても良いと思う。それ以外の『風』の場合はクロスポジションが安定する。今回試してなかったが、クロスポジションでバーの先端を高くすれば、さらに良い結果が出たかもしれない。気が向いたら調査してみよう。