ノーマルバイクで打倒TTバイク挑戦日記

ノーマルバイクでTTバイクを超える事が目標 速さを求め(身体を張った?)様々な調査をしている

ナカガワエンドワッシャーを付けると『下りで』どれ位速度が上がるのか調査してみた

ナカガワエンドワッシャーの存在を知ったのは今から一年以上も前の事。マトリックスの吉田選手が使っているのを知ってから、ずっと気になっていた機材だった。


フォーク・フレームエンドに取り付ける機材なのだが、取り付けるとホイールのハブシャフトのたわみが改善され、回転が良くなるらしい。

 
実際に購入して使ってみた色んな方のブログを読みあさってみたが、剛性が上がった!とか、下りで速度が上がった!等と書いてあった。


自分は剛性にはそれほど興味がないのだが、付けたら速度が上がった!と言われてみれば買いたくなってしまうもの。今年の6月に購入し、練習やらレースやらで今の今まで付け続けてきた。


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↑鉄製なので見た目以上に重い(前後で30g程)。サーヴェロS3に合うサイズはフロント6㎜リア7㎜だ。フロント側には丸い印が付いてある。値段は1万円もした……。


付けた時の最初のひとこぎで違いはわかった。確かに剛性が上がっているな、と。例えるなら『ホイールのスポークテンションが低くなっていたのをキンキンに高くした時と同じような感じ』とでも言おうか。


巡航に関しては路面からの振動がクリアになり、路面状況が把握しやすくなった。剛性の高さからくるコーナーリングや下りの安定感も確かに感じられ、いつもは下りで60km/hで頭打ちになる区間でも64㎞/h程まで速度が伸びたりした。平坦では速度の違いは感じられなかった。


で、だ。結局この1万円もするワッシャーを付けるとどれ位速度が上がるのか? この問に正確なデータを用いた答えを出せる人はいないと思う。


剛性が上がったと言っても人それぞれ感じ方は違うし、下りで速度が上がったと言っても、その日その時とで天候や装備等が違ったりする。条件が曖昧だ。


そこで自分はワッシャーを付けた時と外した時とでどれ位『下りでの』速度が違ってくるのか可能な限り条件を整えて調査してみた。結果を記そう。



調査にあたって計測場所に選らんだのはストラバのセグメント『大東文化大学前坂(下り)』区間。距離600mで平均勾配-6.7%だ。


計測方法は至って簡単。ペダリングせずに下り、このセグメントで平均何㎞/h出ていたのか記録する、それだけだ。計測結果は後でストラバに自動的にアップされるので毎回走り終わった後にサイコンをストップさせる手間はない。


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↑平和資料館入口交差点からスタートし……


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こども動物自然公園の出入口前にあるバス停までノーブレーキで下る。


ポジションはドロップハンドルを握り、両足は同じ高さになるようにクランクを180°にして、上体を伏せる普通(?)のダウンヒルポジションで下った。クリス・フルーム等が使ってるトップチューブに座るダウンヒルポジションではないのでご了承ください。あれは恐くて出来ないな……。


ワッシャーを付けた状態で5回、外した状態で5回の計10回計測した。もちろんワッシャーの有無以外は機材・装備は同じだ。


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↑5回計測後、物見山でワッシャーを外しています。


計測した時間帯は9月29日5時33分~
Yahoo!天気による高坂駅(東松山市)の6時の天気は曇りで
気温15°
湿度94%
西北西の風1m


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↑早朝は車の通りが少ない。調査開始前は晴れていたが途中で雨が降ってきてしまった。


ちなみにこのセグメントは今回のワッシャーの調査の為にわざわざ自分で作成したものであるが、下りでのセグメントはKOMを狙う輩が攻めに攻めてアホみたいな速度を出す可能性があって危険と判断。その為、このセグメントは一般公開にせず自分のアクティビティにしか表示されないプライベート区間にしたのでご了承ください。では、結果を記していく。


・結果
ワッシャー付き
         平均速度  最高速度
1回目 45秒 55.6km/h    64.8km/h
2回目 45秒 55.6km/h       61.9km/h
3回目 45秒 55.6km/h       60.5km/h
4回目 46秒 54.3km/h       60.5km/h
5回目 45秒 55.6km/h       63.4km/h

ワッシャーなし
       平均速度  最高速度
6回目 45秒 55.6km/h  61.9km/h
7回目 45秒 55.6km/h  61.9km/h
8回目 47秒 53.2km/h  58.7km/h
9回目 45秒 55.6km/h  63.4km/h
10回目  47秒 53.2km/h  60.5km/h


https://www.strava.com/activities/1871770038
ストラバの走行データはこちら↑


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↑PC版のストラバ走行データ。一括で見る事が出来るので書き記す時に便利。


・考察


ほ、ほとんど変わってねぇじゃねぇか……(^^; 


速度が上がれば分かりやすいデータが録れるだろうなーと思ってそれなりの勾配の下り区間で調査してみたが、結果はほとんど変わらずだった。


以前読んだ本『サイクルサイエンス』には『性能の良いベアリングなら、潤滑油も足りて、手入れも良くされていればライダーのエネルギーはほとんど失われない』と書いてあった。


また、セラミックベアリングについて調べてみたら『2万回転/分で動く工業機械では非常にメリットがあるが、自転車のように300回転/分の低回転では、効率が少し上がっても出力に与える影響は取るに足らないほどに小さい』との事。


ワッシャーを付けた事によりハブシャフトのたわみが改善され、回転が良くなった所で所詮は自転車の出せる速度。そもそも時速50km/hともなれば全抵抗の8~9割は空気抵抗になる。それと比べたらベアリングの抵抗等微々たるもの。それゆえにほとんど変わらない結果になる事は必然だと言える。


……わ、わかっていたんだけどね? もしかしたらって事もあるじゃん? 1万円もする高い機材買ったから速く走れて当然だぜ!なんて思ってましたよハイ。所詮はプラシーボ効果だったって事か……orz


とりあえず結論としては『ナカガワエンドワッシャーを付けても速度はほとんど変わらない』。気を取り直して続いては感覚的な事について書いていく。


5回下り終わった後、物見山で約3ヵ月ぶりにワッシャーを外してみたのだが、その最初のひとこぎが『やたらと重く、後ろに引っ張られるような』感じがした。下っている時も速度が出ている感じがしなかった。ワッシャーを付けた状態と比べると明らかに『やわらかい』と感じた。


調査終了後、帰路につく途中で比較的安全に走れる周回コースで、ワッシャーを付けた状態、外した状態、フロント側だけ付けた状態、リア側だけ付けた状態で40km/hの速度で直角コーナーに突っ込んでみたり、スプリントしてみたりと色々と試してみた。その結果、片側しか付けなかった時も『硬さ』と『安定感』を感じる事が出来た。タイヤが良く転がってくれるような……速く走れていると感じさせる硬さだ。


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↑フロント側。


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↑リア側。


もし、片側だけしか付けられないのであれば、自分はリア側に付けようと思う。理由としてはフロントよりリアの方がペダルにトルクをかけた後、駆動剛性?が上がったからだろうか、すぐに硬さを感じる事が出来たからだ。ただ、両方付けて方がベストだと言える。


・まとめ


調査結果は残念なものになってしまったが、疑問は解消されて知識欲は満たされたので、とても満足している。そしてナカガワエンドワッシャーを買った事に後悔はしていない。今後も使い続けていくし、もし新しいバイクを買った時は迷わずにワッシャーをもう1セット購入するだろう。感覚的に気に入ったから。